新春特別セミナー2022を開催しました。

                                                                           主催:北九州市立大学中華ビジネス研究センター

                                                                           協力:北九州市環境局環境国際部

 

新春特別セミナー2022

 

テーマ:東アジア持続発展可能なビジネスネットワーク構築

日 時:2022年3月15日 09:20-17:20

開催方法:オンライン開催(Teamsウェビナー 日⇔中逐次通訳対応)

 

 2022年3月15日、新春特別セミナー2022がオンラインにて開催された。北九州市立大学中華ビジネス研究センター主催のこの国際セミナーシリーズは今回6回目を迎え、昨今の新型コロナウィルス感染症対策のため、Teamsを活用した二回目の遠隔専門家会議となった。

 本セミナーは日本と海外から学術界を代表する交流先の学者や産業界代表計11名の方を迎え、前半(午前)と後半(午後)の二セッションに分けてプレゼンと総合討議をおこなった。開会の挨拶は本学松尾太加志学長、モデレーターは本センター長王効平教授(第一セッション)と大阪経済大学経済学部福本智之教授(第二セッション)が務めた。全セミナーは関係交流先含め、産・官・学及び一般市民の皆様約60名にご参加いただいた。

 本セミナーでは、RCEPの枠組下で新たな発展ステージに立った東アジア新興工業群にとって、日本の先行発展経験と成果はいかにして活用すべきか、そして産業発展が成熟期に入り、少子高齢化による国内市場の縮小傾向が定着している日本は近隣東アジア持続成長のダイナミズムをどう吸収すべきか、更に今後地方同士と民間資本同士の連携協力をベースにした利益共創型ビジネスモデルへの転換などについて検証し、特に医療保健福祉分野と環境ビジネス分野に関わる国際連携促進スキーム作りに注目し、知見を共有した。

 第一セッションでは、「ポストコロナの国際戦略的提携の探究」をテーマに、中国人民大学中国民営企業研究センター長黄泰岩氏教授、シンガポール南洋理工大学公共管理大学院院長劉宏教授、国立中興大学管理学院副院長林谷合教授、日本中華総商会理事長・EPSホールディングス会長厳浩氏、北九州市立大学大学院マネジメント研究科長工藤一成教授が講演を行った。

 第二セッションでは、「東アジア環境ビジネス協力スキームの再構築」をテーマに、正昌環保科技(集団)有限公司会長・香港環境協会会長Daniel M.Cheng氏、瀚藍環境股份有限公司金鐸社長、サンワ―グループ広東・香港・澳門大湾区事業本部蔡展思代表、香港貿易発展局Benjamin Yau日本首席代表、バンコク理工大学イノベーションと文化研究院長Yuande教授、北九州市環境ミュージアム松岡俊和館長が講演を行った。

 セッション毎のパネルディスカッションにおいて、モデレーター、専門家同士で各国・地域の医療保健福祉制度や政策の課題、この分野における東アジア域内の具体的な協力方策に加えて、環境モデル都市北九州とのビジネスベースでの環境協力推進、その中で政府や地方自治体の役割、越境環境ビジネスを推進する際の障害・課題、広東・香港・澳門を跨る大湾区は一国二制度の下で環境ビジネスを進めるうえでの苦労や工夫などについて意見交換した。最後に主催側の王効平センター長が全体総括を行った。