新春特別セミナー2021を開催しました。

北九州市立大学
中華ビジネス研究センター

 

新春特別セミナー2021

 

テーマ:ポストコロナにおける東アジア域内経済連携と企業の持続的発展

日 時:2021年3月8日14:30-18:30

開催方法:オンライン開催(Teamsウェビナー・中国語発表)

 

 3月8日午後、新春特別セミナー2021はTeams使用によるウェブ会議の形で成功裏に開催された。北九州市立大学中華ビジネス研究センター主催のこの国際セミナーシリーズは今回5回目を迎え、新型コロナの蔓延がまだ続くなか、初めてウェブ形式を取った専門家会議となった。参加者は内外機構のパネラー、モデレーターらのほか、それぞれの機構からの聴講参加者を加えて、計39人であった。

 会議では、長い間本組織と友好的な交流関係にある大学、シンクタンク、企業などから著名な学者、専門家を招き、RCEPの締結よって生み出された東アジア地域経済統合の新たな協力メカニズムが地域経済発展に与える影響を検証し、新型コロナ流行への対処法と挑戦の成功経験を分かち合い、ポストコロナの産業発展趨勢を展望し、地域産業・ビジネス連携に価値ある政策提言を試みた。

 大会は主催側代表である北九州市立大学二宮正人副学長による歓迎の挨拶から始まり、本センター特任研究員彭立君の司会のもとで、三つのセッションに分かれて研究発表と討論を繰り広げた。第一セッションは「東アジア地域経済統合が生み出す新たな協力メカニズム」をテーマに、日本銀行国際局長福本智之氏のモデレーションの下、中国人民大学中国民営企業研究センター長黄泰岩教授、シンガポール南洋理工大学公共管理大学院院長劉宏教授、バンコクラジャマンガラ工科大学国際学院副院長元徳らが講演を行った。

 第二セッションは「新冠コロナの影響と挑戦」をテーマに、農業機械専門メーカークボタ(株)エンジン部門新興国グループ長谷村良太氏をモデレーターに、北京中民健投資管理有限公司CEO高慶海氏、台湾中華経済研究院国際経済研究所戴志言副研究員、株式会社エペック貿易代表増田正美氏らが講演を行なった

 第三セッションは「東アジア企業の持続可能な発展メカニズム~成果と経験を分かち合う~」をテーマに、本センター長王効平教授がモデレーターし、中山大学(広州)管理学院朱沆教授、香港中国評論通信社王平副社長、元香港貿易易発展局日本首席代表古田茂美氏らが講演を行なった。

 セッション毎の討議時間や最終討議時間において、モデレーター、専門家同士で東アジア地域における自由貿易体制のあり方、直接投資の動向と役割、医療福祉分野における国際協力、長寿企業の経営比較などをめぐって熱い討論を繰り広げた。最後に主催側の王効平センター長が、学術機構が媒介となり、地域産業間連携を促進する本国際セミナー開催の意義の説明、今後における継続的産学連携協力への支援呼び掛けを内容とする全体総括を行った。