第18回定例セミナーを開催しました。
北九州市立大学 中華ビジネス研究センター&アジア文化社会研究センター
第18回定例セミナーの報告
テーマ:日本とミャンマーとの経済交流を担う人材育成の現状と課題
講 師:古庄 重生(ふるしょう しげお)氏(大分ミャンマー支援団体「パゴダの会」代表)
コメンテーター:伊野 憲治(いの けんじ)教授 北九州市立大学基盤教育センター
期 日:2020年2月8日(土)
場 所:北九州市立大学小倉サテライトキャンパス(小倉北区浅野1-1-1アミュプラザ小倉7F)
今回講師を務めて頂いた古庄先生は、大分県生まれ、1972年株式会社祭原(東大阪)入社、大分支店長、鹿児島支店長を経て2001年北九州支店長に就任。2002年菱食(現三菱食品)と合併時退職。2004年大分に戻り、株式会社タカフジ非常勤役員、(有)ビックウエーブ川崎相談役、(有)東京運送非常勤役員を兼任、2018年に全ての役職から退任。2008年よりミャンマーを支援するボランティア団体「パゴダの会」を立ち上げ代表に就任、現在に至る。2008年サイクロンの被害の大きかったミャンマーのエーワーデー管区にボランティアにて自らの寄付で小学校の建設を始め、現在に至って18校目を建設中。
今回の講演では、最初にミャンマーの政治経済社会事情全般について触れた上、ミャンマー人との出会やミャンマー訪問をきっかけに、ミャンマー人の優しさと勤勉さに感激し、将来日本との懸け橋になる両国の交流に特に不足する人材育成の大切さを痛感したことから、ミャンマーへの小学校建設・教育寄附に力を入れるようになったことを詳細に紹介して下さいました。後半に日本とミャンマーとの経済交流が今後更に密になって行く中、日本文化に理解あり、日本語ができるミャンマー人材の育成と派遣事業の計画と実行の現状と課題,将来展望を語られました。
コメンテーターの伊野憲治教授からは、日本国在ミャンマー大使館専門調査員としての実体験、ミャンマーの民主化研究の視点に沿って、日本とミャンマー関係の発展、それを担う人材育成の重要性について貴重なコメントを頂きました。聴講者の皆さんから質疑応答時間に沢山の質問が出され、活発な討議が行われました。最後に、マネジメント研究科長工藤一成教授のご挨拶で2時間を超えるセミナーが終了しました。