2025年度 海外研修プログラム

 日程:9月7日(日)~13日(土)

 

2025年度マネジメント研究科の海外研修プログラムは9月7-13日の1週間、日本と経済交流関係が密接な東アジアの主要都市圏として、高成長国ベトナムホーチミン市周辺とハイテク産業集積地中国深圳市周辺地域を対象に選び、特別講義の受講、経済開発の現場・現地企業の視察を密度高くこなした。

9月8-10日ホーチミン市周辺で活動し、まず初日に香港Sunwah Groupホーチミン本部と当社のイノベーションセンターを訪問し、蔡卓思総裁、Celia Chen部長らから暖かく歓迎を受けた。当グループのベトナムをはじめとするASEAN地域における事業展開の紹介に続き、「ベトナムの産業政策・外資誘致の現状と課題」をテーマとする特別講義も提供してもらった。

その後、最新の国際認証を獲得した環境と健康配慮型の2つのモデルケース、PU・EVA材R&D・製造の台湾系現地法人Dragon Up Tan Do Co.,Ltd、飲料メーカーSATORI WATER社を視察訪問した。Amata City Bien Hoa Industrial Parkでは、ベトナム政府によるインフラ整備の実情と日本企業の集積状況を確認することができた。

9/10午前、ホーチミンの最後の訪問先福岡銀行ホーチミン駐在員事務所を訪ね、駐在代表からベトナム全体における日系企業の分布、ベトナム現地文化の壁の克服の大切さについて貴重な情報を得ることができた。

9/10午後に深圳市に移り、翌日学術MOU締結先中山大学深圳キャンパスにて、管理学院朱沆先生、陳娟芸先生による特別講義を受講した。陳娟芸先生は科学技術先端都市深圳市の成長過程を引き合いに「中国の創業とイノベーションのエコシステム」を分かりやすく講義され、 朱沆先生は深圳生まれのトップハイテク企業テンセント社の生活・産業・社会向けビジネス提携、新製品開発の革新事例を教示してくださった。

講義受講後に、現地企業訪問に入った。深圳大学卒業生馬化騰創業のベンチャーから世界トップハイテク企業に成長した腾讯(テンセント)本社の事業展示、改革開放後深圳に創設された民営銀行招商銀行本部情報R&Dセンターによる当行の発展、DX化推進の紹介を通じて、イノベーションの実情を学んだ。さらに日系現地法人の最先端工場見学、タクシービジネスに本格参入した自動運転車の搭乗体験も実現できたことで、両先生の講義内容の深みを理解することができた。

6年ぶりの両地視察型の海外研修プログラムの実施、最もエネルギッシュなアジア2大都市圏の訪問。移動距離が長く、2つの相異なる現地言語通訳の確保など、負担を感じながらも、福岡空港に帰り着いた時の、充実感に浸った参加者各位の顔を見て幾らか安堵を覚えた。

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